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MIKADO−帝−
ラスト(結末)まで思い切りネタバレです。
ご了承の上お読みください。
知る人ぞ知る、鬼畜もの?名作ですね(攻めが鬼畜なわけではなく)
ビブロスの作品ですが、まだJUNEの雰囲気を引きずっているんじゃないかと思うような内容です。少なくとも今のBLの雰囲気じゃない。
アメリカンマフィアに引き取られた3人の子供と実子の4人の兄妹の物語。
引き取られた子供はある大量殺人事件の被害者で実はその犯人は引き取ってくれたマフィアのボスである養父なんだけど、子供達はそれを知らない。
次男のイェインは実子で、引き取られた末のたったひとりの妹麻里絵が好き。
けれど麻里絵は小さな時に複数の男達にレイプされ男性恐怖症に。そして実は小さな頃から長兄で一緒に引き取られた義理の兄アレックスが好き。
三番目の史貴は麻里絵の実の兄だが、養父が麻里絵だけを引き取ろうとした際に「お兄ちゃんといっしょでないと嫌!」と言った言葉に、一緒に引き取られることになった。
史貴は麻里絵をすごく大事にしていて愛していたけれど、常に自分は妹のおまけでしかないと自分の存在意義を見つけられない。そのためにいつでも控えめで自分を主張することはなかった。
その貴史をイェインは男性恐怖症の妹の変わりに強姦してしまう。イェインは麻里絵をずっと好きだったのに、麻里絵は少々乱暴なイェインが苦手。しかも男が怖くなってからは更に苦手になってしまった。
麻里絵を大事にしたいのに側にも寄れないイェインの苛立ちは史貴に向かってしまう。
妹が傷つけられるくらいならとそれを受け入れてしまう史貴だが、心の底ではまた妹の代わり、代役でしかないことに傷つく。
せめてイェインが史貴を好きで襲ったのなら救いがあったのかも知れないけれど、イェインに二年近くも麻里絵の身代わりとして好き勝手にさせられて、更に殻に閉じこもる史貴。
この話はカップルはアレックスと史貴なんだろうけれど、前半まで二人の間にそれらしい関係はほとんどありません。
史貴は施設にいるときからアレックスが好きだったんだろうけれど、あまりに子供でそれが恋だとは気づかなかった。
自分の気持ちよりも、妹がアレックスを好きなことを先に告白されてしまって更に自分の気持ちは持って行きようがなくなる。
史貴は常に自分の気持ちを押し隠し、妹の為に自分は影のように過ごすだけ。
アレックスはと言うと、イェインに乱暴されている史貴のことを知って不快になり、もしかしたらこの義弟を好きなのかも知れないと思うけれど、最初はアクションを起こしていない。
そんなときにアレックスはひとりだけ自分たち3人の親を殺したのは実は養父だと知ってしまう。
そして、養父の縄張りを狙う別のマフィアに狙われる麻里絵と史貴。
麻里絵も史貴もレイプの被害者ってだけで悲劇なんですが、それ以前に3人の両親が一緒にマフィアに殺されたって言うのも尋常でない。
でもまだ生ぬるい!
このあと更にすごいことに……なんですが。
抗争相手のマフィアにさらわれた史貴は刺青、レイプ、薬にビデオとBLでもこの手の展開ではおきまりコースなんですが、刺青がすごい。
しかもなんか怨念入ってる感じで、ここで「帝」の意味が明かされる。
ただでさえ刺青って……感じなのに、その図柄と理由が……
あれじゃいくらお話の中とはいえ、その後のトラウマ含めてこちらまで重くなります。
BLでも刺青は登場しないわけではありませんが(とくにヤクザものでは)、この場合はタトゥーなんて呼べない代物。
本物ヤクザさんでもちょっとないんじゃないの?っていうものが普通の青年の背中にあったら……史貴、よく正気だったなと感心。
もちろん、大変だったわけですが。
話は基本、史貴メインで回っています。
攻めとはいえアレックスは前半脇役程度。
この話は史貴とその家族の悲劇のお話って言う気がします。
みんな不幸だけれど、その中でも史貴が一番不幸を背負ってしまう。
それは巡り合わせもあるかも知れないけれど、妹のために自分さえ我慢すればとか、自分に居場所を与えてくれた義理の家族と家庭を自分が守りたいって言う気持ちが強かったから。
テーマはひょっとしたら「自己犠牲」か?
そう言う後ろ向きが耐えられない人にはとんでもない内容かも知れないですが、日本人的というのかな、控えめで健気な受けって言う意味では究極かも知れないです。
この話では4人の兄妹それぞれが史貴に影響を及ぼして重要な役です。
互いに愛し合って、大事にして、ラストへの展開もそれぞれが好きな相手とそれ以外の兄妹の狭間で悩んで出した結末。
底辺まで打ちのめされてどん底になった史貴がアレックスの愛で見事に立ち直ったあとに強くなります。
妹の影でしかなかった彼が、自分の意志で守ろうとしたもの。
死んだ母親に「麻里絵を守ってね」と言われ、それを心の支えにした。
アレックスとの愛よりも、その言葉を忠実に守り通そうとした。
そしてその史貴の気持ちを尊重したアレックス。
現在は絶版だとは思いますが、復刊希望なんですよね。
私の持っているのも黄ばんでしまったし、二年に一回は読み返してるし、出来れば4人のその後も書き下ろしで新しい出版社さんで発行希望です。
最近のラインナップ……
最近は……ちょ−っと新刊に触手が動かなくなっています。
今年になってからあまりの本の多さに処分したのですが、処分したのが千冊ほど(一部一般書や普通コミックもありましたが)、そして残ったのも同じくらい。
BL率は7割くらいはあると思うんですよ。
それくらい読んだからなのか、もともとどれでもいいというわけではなく、好みが隔てっているので、チョイスが難しい。
そしてここまで多くなると新しいものを開拓するのがまた難しい^^;
最近はお気に入りとして残した本をまた読み直すという作業に没頭しています。
好きな作品て何回読んでも飽きないですよね。
5回6回と読み直したものもありますが、その数ですから端から読み直しても十分暇つぶしになる。
新刊で外すよりも萌え率が確かなので嬉しいです(笑)
なので最近新刊のレビューがないんですよね。
持っている本でレビューしていないのを探して書いてます。
もう絶版とかになってしまっているのも多数だと思うので申し訳ないのですが……
最近は新刊で買うのは作家買いの場合と、シリーズの続編だけですね。
ドラマCDも昔ほど聴かなくなったしなぁ……淋しいと言えば淋しい。
他にはオンライン小説巡りも商業誌に飽きたときには回ります。
こちらは無料で読めるわけで、もし外れても途中でやめることが出来るし、一度にたくさん検索にかけて選ぶことが出来るし、好きです。
しかも時々すごい作家さんに巡り会って、商業誌以上に萌えられるのも素敵です。
作者さんと仲良くなることもありますし。
もともと長編好きだから、ページ数の枠がないネット小説は好みなんです。
鬼畜ものも好きだから、そう言う意味でもすごいの見つけちゃうと嬉しくなります(笑)
エロは読んでて好きですが、あくまでストーリーあってのエロです。
ただエロってたまにすごく読みたくなる衝動ってありますよね(笑)
そう言うときにいくサイトさんもだいたい決まっています。
反対に商業誌なんかだと、もうエロはいいから……って感じでページ飛ばしちゃうときも。
エロなんかいいから、先が読みたい!っていうときも。
これはそのときの気分なので何とも言えないんですが……
久しぶりに新刊巡りとかしてこようかなぁ?
今年になってからあまりの本の多さに処分したのですが、処分したのが千冊ほど(一部一般書や普通コミックもありましたが)、そして残ったのも同じくらい。
BL率は7割くらいはあると思うんですよ。
それくらい読んだからなのか、もともとどれでもいいというわけではなく、好みが隔てっているので、チョイスが難しい。
そしてここまで多くなると新しいものを開拓するのがまた難しい^^;
最近はお気に入りとして残した本をまた読み直すという作業に没頭しています。
好きな作品て何回読んでも飽きないですよね。
5回6回と読み直したものもありますが、その数ですから端から読み直しても十分暇つぶしになる。
新刊で外すよりも萌え率が確かなので嬉しいです(笑)
なので最近新刊のレビューがないんですよね。
持っている本でレビューしていないのを探して書いてます。
もう絶版とかになってしまっているのも多数だと思うので申し訳ないのですが……
最近は新刊で買うのは作家買いの場合と、シリーズの続編だけですね。
ドラマCDも昔ほど聴かなくなったしなぁ……淋しいと言えば淋しい。
他にはオンライン小説巡りも商業誌に飽きたときには回ります。
こちらは無料で読めるわけで、もし外れても途中でやめることが出来るし、一度にたくさん検索にかけて選ぶことが出来るし、好きです。
しかも時々すごい作家さんに巡り会って、商業誌以上に萌えられるのも素敵です。
作者さんと仲良くなることもありますし。
もともと長編好きだから、ページ数の枠がないネット小説は好みなんです。
鬼畜ものも好きだから、そう言う意味でもすごいの見つけちゃうと嬉しくなります(笑)
エロは読んでて好きですが、あくまでストーリーあってのエロです。
ただエロってたまにすごく読みたくなる衝動ってありますよね(笑)
そう言うときにいくサイトさんもだいたい決まっています。
反対に商業誌なんかだと、もうエロはいいから……って感じでページ飛ばしちゃうときも。
エロなんかいいから、先が読みたい!っていうときも。
これはそのときの気分なので何とも言えないんですが……
久しぶりに新刊巡りとかしてこようかなぁ?
コミック 「薔薇とライオン 1」 Unit Vanilla
![]() | 薔薇とライオン 1 (バーズコミックス ルチルコレクション) (2009/05/23) Unit Vanilla 商品詳細を見る |
Unit Vanillaの新作。
とはいってもプロジェクトとしては第2弾ですね。
コミックの原作ってどうなのかな〜〜と思っていたのですが、キャラが面白いならいいかなと。
コミック原作コラボってどういうの?とは思ったのですが、1話完結ぽいのでこれなら有りかなと。
2編入ってまして、前半のカップルはまぁありがち普通かな?と@スミマセン。
あまり私的に「萌え」がなかったもので。
攻め視点てあんまり読み手としては好きじゃないんですよ。
自分では書くんですが、読むときは受け視点がいい……とわがまま言ってみる(笑)
後半の話は、ちょっと可哀想な受けでわたし好み♪
あしながおじさん風、保護者タイプの攻めですね。
これも好き。
これはもうちょっと小説で読みたかったと、これまた贅沢を言ってみる。
コミックってどうしても実数が足りなくて、当たり前なんですがもうちょっと「読みたい」感覚になるんですよ。
文字中毒なので。
ニコラの心情とか、過去とか、もうちょっと知りたい気分なのでした。
「タイトロープダンサー」 久能千明
![]() | タイトロープダンサー〈STAGE4〉 (リンクスロマンス) (2009/04) 久能 千明 商品詳細を見る |
![]() | タイトロープダンサー〈STAGE5〉 (リンクスロマンス) (2009/04) 久能 千明 商品詳細を見る |
やっと出た!続き……そして完結編です。
まちましたよ〜待たせられましたよ〜
さてその出来映えは。。。。。
カイにとって月人の能力はこの話の中で幾度となく邪魔になってるようで、そこにカイの苦悩があって話が進むからメインテーマに近いのかも知れないけれど。
今度のカイも大変。
三四郎と物理的に引き離された仕方ない経緯はあるものの、このカイの苦難に三四郎が側にいないというのはどうなんだろう?
死に接したカイを助けるのが三四郎ではないなんて、萌え的には原点だよね〜〜
確かに精神的には三四郎に縋って助かったのかも知れないけれど、それは久能さんのこじつけのような気がして、ここまで来て肝心なときにカイの側にいないなんて失点では?と思ったのですが。
思えば三四郎は貴重な攻めのような気がします。
普通攻めというのは最初がどうであれ、受けをどこまでも守ったり、甘やかしたり、デレデレになったり……とにかく受け中心に行動するのがBLの攻めではないでしょうか?
けれど三四郎、テンプレにはまりそうなのはカイの尻に敷かれてることくらい(笑)
時々、そもそも三四郎はカイのこと愛してるかわからないんだよね〜〜と基本的なことに悶えてしまう。
エロの部分は濃いんでしょうが、ベッドから降りるとそもそも……みたいな。
なにしろここへ来るまではバディですらなかったんですものね
いまになってそもそも愛し合ってるのか?なんてどうなのよ、と思いつつクライマックスにつれてカイの方は間違いなく三四郎に傾いているのに(でもなかなか認めないんだよね)
最初に始まったときにまさかカイの方から三四郎に縋る日が来るとは思わなかった。
そして最終巻では。
結末としては予想の範囲内。
私の予想の中では大いにハッピーエンドの部類でしょう。
なんか死人は出るわ、ラブから遠いわでBLじゃなくてラノベ?とか思ったんですが(苦笑)
十数年も追いかけた三四郎とカイを見届けないわけにはいかないので(笑)
正直言って長すぎた感のある「青の軌跡」だったのですが無事に完結して良かったです。
タイトロープが間延びしたのでマイナス1
満足度 : ★★★★☆
小説 「虜囚 プリズナー 」 華藤 えれな
![]() | 虜囚 プリズナー (SHYノベルス) (2009/02/27) 華藤 えれな 商品詳細を見る |
「奇跡がおきて再開できたら、その時は・・・・その手でオレを殺して」
成瀬琉加と鷹崎航太は恋人同士だったが、ある事情から琉加は航太の前から突然姿を消す。
そして10年後。
マフィアに身を堕とした琉加は家族を守るため組織を裏切り、
命懸けで麻薬取締官「F」と連絡をとろうと画策していた。
そんな折、琉加は航太と再開する。危険な雰囲気を漂わせる航太は、10年間琉加への復讐だけを糧に
生きてきたという。以前の優しさは翳をひそめ憎しみを向けてくる航太に琉加は・・・
どうも……華藤さんのお話はあらすじ、キャラ共に好みなのに、読む進むと勢いがなくなり、最初の意気込みも尻つぼみ……って感じが度々です。
どうしてなんだろう?
いつも多少のがっかり感があって、その次に困るのが本の行方なんです。
取っておこうか、処分してしまおうか???
その微妙なラインにいるのが華藤さんの作品。
私としては泣けるBLが好きなわけで、そう言う意味でも微妙なライン。
泣ける要素はあるんだけどなぁ。。。
とても個性的な設定だったりすると思うんですよ。
特に最近は。
でもそのせいか説明というか、かったるい文章が続いてしまって状況説明よりも二人の心情が知りたい気分。
脇にも興味深い染井ってキャラがいるのに登場時間が余りに短い。
しかもラストに受けとの関係をいきなりばらされても唐突感が否めない。
あと一息というか、「もうちょっとなのに〜〜!」という不満感、しかも欲求不満に襲われた一冊(笑)
満足度 : ★★☆☆☆
小説 「JAZZ 全4巻」 前田栄
同内容でコミックも出ています。
ラスト(結末)まで思い切りネタバレです。
ご了承の上お読みください。
物語と香水が一体となった物語。
人当たりはよいけれど、実は中身が空っぽ(本人談)の医師成沢。
彼が救急で受け持った喘息患者の直樹。
喘息はストレスの悪化で重症になることも多く、直樹の場合は母親の過保護が原因。
その母親を軽くあしらった成沢に直樹は傾倒していく。 それはもう真っ逆さま。
成沢の気持ちなんて関係なくまだ十代の直樹は「先生が欲しい」の一念で突き進み、強姦に脅迫、あの手この手で何とか手に入れようと躍起になる。
これを子供じみてると取るか、初恋(たぶん本気の最初の恋)の狂気と取るか?
成沢も恐怖を感じながらいつの間にか直樹に惹かれ、そしてそのこと自体に恐怖を感じるようになる。
出だしは直樹の暴走の狂気にばかり目が行きますが、実のところどうしようもなく壊れてしまっているのは成沢の方。いわゆるADでしかもその原因の両親はすでに死んでしまっていない。大人になったらその両親を自分の力で跳ね返したいと思っていたのに、事故で両親はあっけなく死亡。子供の頃からの理不尽さを訴えることも出来ず、その犠牲で楽しいことも愛情も友情も知らずに育った成沢は、他人が怖い、人の優しさが怖い。
頑に他人を受け入れられない成沢と猪突猛進、病的なまでに成沢を追いかける直樹。
4巻に渡るストーリーの中で、どちらも猛烈に相手を愛しながらも、その気持ちが読めずにすれ違っていく。その二人の長い時間を追ってストーリーは流れていきます
この作品の中でタイトルの「JAZZ」は唯一成沢が好きなもの。
直樹はJAZZを理解しようとするけれど、音楽は理解するものではなく感じるもの。
それがなぜか恋というものに重なる。頭で理解し整理しようとしても無理。
そしてもう一つのアイテムが直樹が成沢にプレゼントした香水「JAZZ」(10年くらい前の作品なのですが、初めて読んだときにこの香水が気になって手に入れました。 とてもいい香りでいまでもずっと使っています。)
この香りのアイテムと音楽。
二人に重なりながら全編を通して共通のアイテムとして使われています。
最初に二人が出会ったとき直樹は高校生。それから大学生になり、成沢を追ってアメリカへ行き、日本に戻ってからも社会人として経済的に自立しながら成沢を追い続けます。
とにかくストレートな直樹を迷惑な男とも取れますがその一途さには泣けます。
普通、健気なのは受けなのですがこの話は直樹の健気さの方が勝っています(成沢は襲われた立場なので前半消極的でも仕方ありません)
その中でも後半、アメリカへ追いかけていった直樹を渋々ながらもやっと成沢が受け入れてくれたときは「直樹良かったね」と思い、こちらがボロボロ泣いてしまいました。
その後、同棲を始めたのですがこのカップルは意思疎通が全く出来てなくて、直樹の勘違いから成沢は責められ、直樹は自分が成沢を殺してしまったんじゃ無いかと思うほど傷つけてしまいます。成沢が初めて直樹にプレゼントを買ってきたのに浮気したと思いこんだ直樹の凶行。そのあとで直樹が泣きながら後悔する場面になぜかこちらまで号泣。
そもそも直樹の早とちりだし、自分が襲って成沢が死にそうに傷ついたんだし、なのに死ぬほど後悔って……そんなに後悔するならまずは人の話を聞けよ!って感じなのですが……言葉少ない成沢の話をちょっと聞いてやれば最初から天国だったのに。その追い詰められた直樹の感情がこちらまで乗り移って切なくてたまりません。
でもこのカップルはすべてがこの調子で直樹は説明より押し倒すのが先だし。成沢は説明せずに諦めてしまう。
「言葉はいらない」なんて嘘だよね、と私はいつも思います。言わなきゃわからないに決まってる。そのための言葉なんだから。
でもそんな不器用な二人に、そしてこの作品に関しては無鉄砲でやりたい放題の直樹に泣かされる。直樹は 母親に縋って泣く子供のイメージです。年下攻めは傲慢なタイプが多いし、出だしは直樹もそんな感じだったけど、成沢相手に奮闘する直樹がいじらしくて常に泣きながら読んでます。
後半二冊。
今度は気持ちを自覚し始めた成沢が直樹を離したくない、けれど彼の将来やら色々考えてまたまたぐるぐると良からぬ事を考えます。
この辺りは成沢はもともと精神的に病んでいて自分を投げ捨ててしまうタイプなのでそれにまた振り回される直樹。好かれたくてもつれなくされ、やっと愛してもらえたら逃げ出され……直樹の受難は続きます。成沢のあまりの鈍感さに傷つき嘆き、絶望のあげく良くなったはずの喘息発作をまた引き起こして間接的な自殺未遂になる直樹。
私も喘息持ちなのであの窒息死の恐怖はよくわかります。 届かぬ思いに比喩でなく本当に息さえ出来なくなる直樹に涙が止まりません。成沢は自分から離れたくせに直樹を失う恐怖に勝てなくなる。そしてまた懲りもなく関係を戻す二人ですが、全く成長していなくて同じ過ちを繰り返す。
「命の他になくしたら死ぬものはあるのか?」二人の間にこの問いが横たわります。
命より大切だと思う自分の気持ちをどうすれば相手にわからせる事が出来るのか。
誰よりも愛しているのに互いに相手がそれを信じようとしない。
何年も一緒に暮らしているのに、誰よりも愛されているのに、それがわからずにずっと片思いな二人。言葉を信じられないから、目に見えない「心」も信じられないし、信じさせることが出来ないから、誰よりも愛し合って相思相愛なのに、片思い同士の二人。
滑稽でさえあるけれど、あまりに愛しすぎて普通に見えるものも見えなくなっている二人が切なくて「恋」とはなんてあやふやで「愛」とはなんて残酷なんだろうと思います。
実は誰よりも幸せな二人が、当人達だけがそれをわからずにいるというジレンマが、最後にめでたくハッピーエンドを迎えてもなお余韻に涙がにじむお話です。
(このレビューは同内容を「ちるちる」にも投稿しました)
小説 「吸血鬼と愉快な仲間たち」 木原 音瀬
![]() | 吸血鬼と愉快な仲間たち Holly NOVELS (2006/12/15) 木原 音瀬 商品詳細を見る |
最後までHはなし、まだ恋愛もなし。
なのになぜ萌える?っていうことなんですが。
だから好きな人は大好きだし、ナニこれ?と思った人は絶対に駄目でしょうね。
これって木原作品の総称なのかも知れないですけど。
だったらBLの意味は?と聞かれそうですが、これが男女なら萌える必要はなく男同士の基本があるから、展開を予想して萌えるというか、エロはどこまで可能?とか想像の幅が広がるんだと思います。
つまりBLなのに、BL展開をなかなか見せないところに萌えるという……読んでいる方側がMなのか?とツッコミを入れたくなるのがこの(木原)作品(笑)
吸血鬼なのになぜかドジ。怖くない吸血鬼。
人間なのに吸血鬼を苛める暁(サドです@たぶん(笑))
吸血鬼を養う人間(に萌え)
応援したくなるカップル。
続刊です、アルを応援しよう♪
小説 「スキャンダル」 水壬楓子
ラスト(結末)まで思い切りネタバレです。
ご了承の上お読みください。
旧作を読んでいたのですが、今回新装版も読みました。
イラストも現代風?(笑)になって一見他のBL本と変わりないようですが、初見の方はうっかり手に取らないように気をつけた方がいいです。
とは言っても旧作を知っている方には全然大丈夫じゃん……と思われるかも知れません。
この作品で一番衝撃だったあのシーンとあのシーンがないからです。
それに関しては作者様からあとがきで報告が。
あのシーンがあるので再発は無理ではないかと噂されていたのですが、やはりそこは削除という方向になったみたいです。
むしろそこがないと「スキャンダル」と言う作品ではないような気がしないでもないですが、あれのために作者様が嫌われた事もあるような気もする作品です。
簡単に言うとこの作品は鬼畜度満載と言う作品です。
この作者様の最近の作品など生ぬるい、という感じでしょうか。
受けが酷い目に遭うのは嫌いな人は間違っても読まないでください。
もともとのカップルからして酷い成り行きですので……
ここまで読むと、知らない人は「なによ訳がわかんない、はっきり説明しなさいよ」と言われそうなので変更点を下に書きますが、ショッキングなものが苦手な方はそれ自体読まない方がいいです。
それから旧作があの表現だからこその「神作品」と思っている人は今回の改訂版を読まない方がいいかもです。
旧作と比べれば、かなりぬるいと感じてしまうかも知れません。
私にとってはこのカップル自体が「神」なので表現が変われども永遠な作品です。
脇役の女性、瑞紀も大好きです。
改訂版の改訂箇所・ネタバレ
佑士の年齢が16歳
父親からのレイプはなし。ただし見学はしていたらしい。
祥彰が受けになるシーン(挿入)はカット。
ただし下巻で奉仕するシーンはそれなり。
後編、
実はあれで終わりにしても良さそうな話なのに、続きがあります。
続編というか、二人のその後というか。
ああいう酷い事件に巻き込まれて、そりゃぁ普通でいられるわけがない。ということで今度は二人がとことんすれ違います。
この辺りはメロドラマかよ……と突っ込みたくなりますが、ここで本領発揮するのが「オヤジ」の久賀。
政界のドン(それだけでかなりオヤジっぽい)普通なら悪役っぽいんだけど、この人は味方。
ただし、禎彰と同じように18歳も年下(しかも禎彰の元同級生)の恋人いるくせに禎彰を喰っちゃうオヤジ〜〜
今回は直接的なシーンはカットされたものの喰ってしまう展開は変わらず。
しかも下巻の奉仕するシーンは佑士も見てしまうと言うショッキングさ。
悪役除けば久賀はかなりのもんです。
下巻はハッピーになるために佑士が大人になっていく展開と、城島を含んでのオヤジ合戦?(なにしろ禎彰と城島だって30代)がメインです(笑)
城島と久賀の番外編もあり。
私としては旧版の方が好きです。
「スキャンダル」と言うくらいですから、インモラルなビックリ度がこの作品の味だと思うからです。
ただ最近の「BL」度からいうと、かなり引いちゃう人がいるんでしょうね。
それに時代も。
こうやってネットでレビューなんて書いちゃったら、そこばかり話題になって、今規制が煩いみたいだし……残念です。
同じ水壬さんの「ラブシーン」が出たときにひどすぎる〜〜なんて話題になったくらいですからね。
私なんてあれ読んだときに、「どこが?」と思ったものです。
そりゃ酷いとは思いましたが「これはないよ〜〜」戸は思いませんでした。
なにしろ元祖の「スキャンダル」読んでましたから(笑)
「コルセーア」とかも好きですが、水壬さんにはまた衝撃作を是非とも書いて欲しいです。
小説 「ruin-傷」 六青みつみ
![]() | ruin-傷 (リンクスロマンス) (2008/10) 六青 みつみ 商品詳細を見る |
遅すぎた恋の自覚に苦しみながら、懸命に彼の片腕としてカレスは政務に励んでいた。
だがある夜、胸の痛みに耐えかねて酒場に出向いたカレスは、暴漢に絡まれたところを山賊のような男・ガルドランに助けられる。
カレスは酔った勢いで抱かれ、肉体を責められるその行為に奇妙な慰めを見出すが…。
『光の螺旋』シリーズ第三弾
作家買いしている六青さん。
これを読んだときに脇カプに覚えがあり、「あぁ以前読んだな」と思いました。
何というタイトルか思い出せなくて、六青さんの商業誌を検索しまくったのですが出てこない……なんで?
間違いなく読んだよ〜〜と悶えること半日。
やっと気づいた、これ同人誌で読んだんだったorz
めったに同人誌には手を出さないので忘れてました。
ただその話は凄く面白そうだったので、特別に買ったのでした。
そのときはカレスは本当に嫌な奴でした。
そりゃ主役の受けを陥れた?追い出しただけか……奴だからそのときはそう思って当然だったのですが、この話を読むと一番やな奴はライオネルだったと_| ̄|○ il||li
鈍感は罪です。
いつか「一枚の絵」も商業誌化されるのでしょうか?
「一枚の絵」はもの凄くお気に入りだったのですが、これを読んだらこの話の方が好き。
どうして脇カプものって、その前のメインより良くなるのかなぁ?
今までの経験から言ってほとんどが続編の脇カプの方がお気に入りになるのがデフォ……なぜだ???
小説 「リアルライフゲーム」 夜光花
![]() | リアルライフゲーム (リンクスロマンス) (2008/09) 夜光 花 商品詳細を見る |
学生時代には友人の透矢、翔太を含めた四人でよく遊んでいた。
久しぶりにみんなで集まってゲームをしようとの平良の提案で四人は集まるが、佳宏は用意されたものを見て愕然とする。
そのゲームは、マスの指示をリアルに行う、人生ゲームだったのだ。
しかも、ゲームを進めるにつれ、シールで隠されているマスにはとんでもない指令が書かれていることを知り…。
最初から結末までのあらすじを知ったら、「なにこれ?」のあり得ない設定なのですが、読んでみてもあり得ない設定です^^;
だいたい自分でこんなゲーム考えてること自体が気色悪いorz
でもまぁそこはファンタジーと言うことで現実的なことを細かく追求しなければ(笑)それなりに楽しい話です。
執着攻めと言うことで、ここまで執着してるとしたら怖いというか、そこまで執着してるならもっと早くに、もっとストレートに追いかけろよっ!! て話ですが、それだと小説にならないか_| ̄|○ il||li
人生ゲームのほかに、BL版王様ゲームの楽しみもあるお話です。
そちらを目当ての方には非常に楽しいかと(笑)
小説 「明日も愛してる」 安芸 まくら
![]() | 明日も愛してる (Holly NOVELS) (Holly NOVELS) (2008/08/04) 安芸 まくら 商品詳細を見る |
どんなときも、いつまでも、永遠に。
櫂は、見知らぬ部屋で目が覚めた。
朝眠りにつくまで櫂は18歳だったが、枕元に置かれたファイルには「現在のおまえの年齢は35歳」と書かれていた
戸惑っているとツダと名乗る男に、自分は櫂の「ハウスキーパー」だと告げられる。
しかし櫂はツダを知らない。
ましてや世話になった覚えもなく…。
う〜ん、とてもしんどい話でした。
シリアス好きの私が読むのも大変だった感じです。
重い話と言うことが一番ですが、でもそんなに文面は暗い感じはしませんでした。
むしろ、同じことを繰り返す受けの様子をこちらも繰り返し読んで繰り返すのが苦痛になってしまって……
やはりこの手の題材を扱うには、大変な文章力と、引きつけるだけの組み立てが綿密に必要だな……と勉強させて貰いました。
あとはこの攻めの忍耐力にただただ脱帽です。
一番苦しいのはこの人だろうから。
これだけ愛された受けは実はとても幸せなのかも知れない。
自分がすべて忘れてしまっても……それでも愛してくれる人はいるかしら?
自分が忘れられても……愛し続ける勇気はあるかしら?と自分に問いかけた作品です。
「純情ロマンチカ」 中村春菊
![]() | 純情ロマンチカ 限定版1 (2008/07/25) 櫻井孝宏花田光 商品詳細を見る |
あまりほのぼの好きでない私はコミックを避けていまして、アニメから入りました。
で、嵌ってしまったので、今コミック読破中!
メインカップルもいいですが、脇カプも好きなので、同じくらいの感じで進んでくれると嬉しいな。
保存棚に追加決定!
◆コミック最新刊◆
![]() | 純情ロマンチカ 第10巻 (あすかコミックスCL-DX) (2008/04/01) 中村 春菊 商品詳細を見る |
BLCD「銀の鎮魂歌(銀のレクイエム) ドラマCD新装版」
![]() | 銀の鎮魂歌(銀のレクイエム) ドラマCD新装版 (2008/06/30) 石田彰;森川智之;松本保典;飛田展男;増谷康紀;岩男潤子;山崎和佳奈 商品詳細を見る |
新装版が出たそうで早速聞きました。
元は10年ほど前に出たものですし、原作は古典的JUNE小説です。
私の好みでもありますし、この作品は「名作」とか「泣けるBL」とかのお題になったら必ず名前が登場する作品です。
【以下ネタバレ】
BL小説 「檻の中の情人」 水月真兎
![]() | 檻の中の情人 (リンクスロマンス) (2008/07) 水月 真兎 商品詳細を見る |
しばらく離れていた水月さん(笑)
数年ぶりに手に取った作品は、ちょっと路線変更設定か?と思ったもので。
思ったよりは良かったのですが、この人はやはりストーリーよりもエロ優先だなと^^;
エロ優先でもいいのですが、本当にそこだけになると(しかも回数多いと)話に締まりがなくなると思うのは私だけでしょうか?
それともBLにそんなこと求めちゃ行けないんでしょうか?(T_T)
設定もキャラもそのままでいいけど、もうちょっと締めてシリアスに迫って欲しいんだよね。
この人にそれを求めてはいけないのかも知れないけど、やはりベタベタ甘甘は私には合わないのでしょう。
【ストーリー】
中つ国の第一皇子・青華。10年前、王の遺言で異母弟に譲られた王位を巡り反乱をおこすが、皇太后に捕らわれ日々牢番達に嬲られていた。そこへ、異母弟の朱牙が現れる。死んだはずの兄の存命を知った朱牙は青華を蹂躙し…。
BL小説「愛の言葉を囁いて 」 いとう由貴
![]() | 愛の言葉を囁いて (CROSS NOVELS) (CROSS NOVELS) (2008/08/08) いとう 由貴 商品詳細を見る |
『束縛は甘い罠』の改訂版だそうです。
読んだかどうか記憶になかったので読んでみました。
う〜ん、たぶん読んでないと思うけど、頭の中は何百冊のBLで溢れているので、おそらく忘れたも多い^^;
しかも何パターンかのテンプレ&タイトルも非常に似ているので間違うこと多数。
このお話はまさにBLファンタジーの極地か?
これは人さらいか?監禁……etcとおきまりBL満載です(笑)
いとうさんてこんなに作品連発する人でしたっけ?
この業界に限らずかも知れませんが、あまり作品を量産すると『萌え』が削られます。
薄まるって言った方がいいのかな?
いとうさんて以前は私にとって「当たり!」が多かったのに、これは可もなく不可もなく……の括りになっている。
たぶん最初に出会ったのがこの作品だったとしたら変わっていたかな@印象
う〜ん、やっぱ違うかも。
2冊同時に買ったうちの一冊ですが二重丸にはならずでした
BL小説 「熱・風・王・子 愛とバクダン3 」 中原 一也
![]() | 熱・風・王・子 愛とバクダン3 (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 な 2-7) (2008/04/25) 中原 一也 商品詳細を見る |
な〜んとなく続編が出ると読んでしまう作品。
とりあえず完結しているので読まなくともいいんだけど、謙二朗が気になるし、オリーブの強烈キャラも愛しい感じ。
攻めの竜崎が一番よくあるタイプなのだけれど、謙二朗にはこういうタイプが一番いいんだろうなぁ。
シリーズ三巻目。
なかなかハードな展開で痛いお話だったのですが、気づけばあまあまな展開に。
探偵と助手の事件を挟みながらの展開ですが、今回はプライベートな事件。
謙二朗にレーサーとしてのスカウトが。
そして謙二朗のママ代わりのオリーブにお相手が出来て拗ねる謙二朗……
謙二朗にレーサーの道が開けて、竜崎が身を引こうかと考えるお話。
あの竜崎が?身を引くなんて殊勝なこと全然似合わなそうなのに。
でも真剣に悩む竜崎。
案外可愛かったのね、と思いながら読みました。
出来ればハードな事件があった方が私には好みです♪
次回にも何となく期待(笑)
BL小説 「NOW HERE 」 木原音瀬
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木原作品でなかったら絶対に読まなかった、50歳の受け。
私にとってはその辺が神作品。
オヤジ同士ならともかく(それはそれでいい)30歳の相手が50歳ですよ。
普通、プロットでもそんなこと考えない……すごいなぁ、と感心しながら読んだ。
読んだ……別に変じゃなかった(笑)
うまくいかない恋は年齢に関係ないし、恋に容姿や年齢は関係ない。
自分自身の持論ではありましたが、お話にはロマンを求めてしまうもの。
木原さんの作品は恋愛の部分だけでなく、それって人間としてどうなのよ?って人が度々出てくるんですが、実際世間にはそう言う人もいるわけで、むしろいい人の方が少ないかも知れないし、恋もうまくいかない方が多い。
あばたもえくぼと言うし、人の好みはそれぞれ……と色々な言葉を思い出したりもする(笑)
つまり、木原さんの作品はファンタジー的にはどうなのよと思うけれど(BLはファンタジーともいうので)人間模様としてはこれほど面白く納得させられる話を書ける人は居ないと思わせる作品です。
BLコミック 「レシピ」 志水ゆき
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志水さんの作品はどれも大好きです。
一番好きなのはストーリーで、読めそうで読めない展開がすごく好き。
コミックでは珍しくストーリー萌えさせてくれる作品ばかりです。
食べ物系があまり好きではない為にタイトルを見て敬遠していた私。
全然違った^^;
これをみてレストランか何かの話だと私同様に思った貴方……大きな間違いです。
喫茶店は出てくるけど、美味しく食べられちゃうのは受けです^^;
受けをどうやって食べるかがこのお話のメインなのか?
エロエロでそしてどこか切なくさせてくれる志水さんお得意のお話です。
メインカップル、カイヤ×洸の他に
洸の叔父、侑仁×潤
潤の元彼、春原×さとし
どれもエロ満載のカップルで楽しめます。
続きでないんでしょうか? リブレさん、出して欲しいなぁ〜
もっと読みたいです!
BL小説 「禽舎の贄 ~きんしゃのにえ~」 水原とほる
![]() | 禽舎の贄 ~きんしゃのにえ~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 み 1-2) (2008/07/23) 水原 とほる 商品詳細を見る |
いや〜珍しく、読むのやめてしまおうかと思いました。
水原さんの作品では初めてだな……
なんだろう?
なんか読むのが苦痛だったんですよ。
主人公が好きになれない。
攻めも好きになれない。
なぜなら、途中まで受けが世話になっている師匠が悪い人だと思えなかったから。
後半、師匠は悪い人なんだぁ……と思うわけですが、最初はね、生活の面倒を見てもらうのも愛人のように生活するのも納得だったんじゃないの?と思ってしまって。
そりゃぁ内弟子になったときは知らなくて可哀想ですが、その後、絵を続けるにはそれしか道がないって自分で決めるわけですよ。
なのにあとでなんか違う……と思って、そこにいい人が現れたからそっち……と言われても、駄目!とは思わないけれど、同情は出来ないというか入り込めないと言おうか……
最初から 師匠は悪い人として書かれていた方がいい気がしましたね。
作品も最初から盗んじゃうとか、もっと受けを苛めているとか……それなら受けが可哀想で現れた人に助けを求めても当然!と思えたかも知れません。
鳥の描写も度々過ぎて、最初は面白く楽しかったのですが、途中からしつこいというか、もういいよって思ってしまいました。























